診療日誌

2018.10.08更新

トランプ大統領は、大統領としての資質は最悪だと思うが、その言動はわかりやすい。北朝鮮に対しては戦争を仕掛けること{場合によっては躊躇せずにやるだろう}を滲ませ、北朝鮮の時間稼ぎを止めさせている。これは今のところうまくいっているといってよい。

しかし経済外交問題だ。アメリカは世界最大の貿易赤字国だ。この状態をいつまでも続けていられるはずはない。日本の場合はバブル破裂で、日本が自滅してくれた。ところが中国はむずかしい。中国は日本と違って、アメリカの言うことは全く聞かないだろう。すでに世界第2位のGDPとなり、10年後にはアメリカのGDPをも上回ると言われている。そうなれば中国の発言力は益々強くなり今以上となり、傍若無人な言動があったとしても周りの国々は文句を言えない状況になるであろう。アメリカは絶対にそんなことは許せないだろう。事実トランプ大統領はエゴまるだしと言ってもいいような高関税政策をとりだした。これに対し中国はほぼ同じ規模の高関税をアメリカに対しとりすぐに報復している。行きつくところはどこまでいくのだろう。

日本はアメリカと中国との間にはさまれている。今後、どうすればいいのだろうか。日本は両国と比べたら小国であり、1国で孤立して生きてはいけない。幸いともいえるが、日本には日米同盟とTPPがある。中国の軍事的脅威に対しては米国の後ろ盾が必要だし、経済的な反グローバリズムに対しては共通の経済圏をめざすべきTPPなどが必要であろう。これからは想定外なこともあると考え、危機管理をしていかないといけないだろう。平和ボケだけはしないように、杞憂であればそれはそれでいいのだ。しかし、あらゆる最悪の状況をシミュレーションして備えておく必要があるだろう。国家戦略室はとっくにそんなことはやっているだろうが。

 

 

投稿者: 湘南こころのクリニック

2018.09.26更新

患者さんと話をしていると、ハッとする瞬間がある。

今まで「眠れない、眠れない」と言って「薬を強くしてくれ」だの「薬を増やしてくれ」だの、あげくは薬を余分に飲んだりしていたような人がこんなことを急に言い出したのである。「寝る前の薬は要らない。寝たきりになる前に、楽しみたいもん。眠れなくても、仕事をしてるわけじゃないから構わない」。どうした風の吹き回しなのか?

誰かに説得されたのか、それとも誰かに脅されたのか{私でないことは確かである}あるいは薬を余分に飲みすぎて寝たきり状態になってしまい、後悔し、ハッと気が付いたのか。

ずーっとその気持ちを忘れないでもらいものであるが、えてして逆戻りする可能性もあるので早々うかうかはできないが。依存症は本人が何とかしようと思わないとなかなか脱却できない。自然の成り行きでいい方向に向かったのであろう。

私もその言葉を聞いて、開業医生活も14年が過ぎ、あっという間に年を重ねてしまったが、もう少し人生を楽しまなくちゃあなとつくづくと思ったのである。

投稿者: 湘南こころのクリニック

2018.09.14更新

診療所が公的機関への届出・広告・掲示等で何を専門としているかを表示できるものを標榜科目とよんでいる。

代表的なものは内科・外科であるが、メンタルな領域だと精神科・神経科・心療内科となる。国が定めているものなので、勝手にメンタルヘルス科などとつけることはできない。

似たような科目で神経内科があるが、そこはパーキンソン病などの神経疾患を扱っており、精神症状ではなく主に神経学的所見をみていくところである。ただし両者にまたがるような病気があるのも事実である。てんかん・認知症・精神遅滞などは大昔は精神科・神経科で扱っていたが、今は小児科・神経内科・脳外科などで扱うことが多くなっている。

それでは心療内科という科は何をみているのか?実際にはその本来の意味とはやや異なり、うつ病や不安障害などのメンタルな病気の受け皿になっているのが実情である。精神科の医者も精神科の敷居を低くするために、あえて心療内科という看板をあげているところが多い。

この間、電話の問い合わせで「精神科と心療内科とどう違うんですか」と尋ねられた。詳しい説明をしてもむずかしくなるし、実態はこうなのかと思い「一般的に精神科は統合失調症や躁うつ病のような精神病をみるところ、心療内科はうつや不安障害などの軽い精神の失調を示す人をみるところと思われていて、そう考えるとわかりやすいんじゃない」と答えたのである。専門家がこれを聞けば「全く、まちがっているなあ」と怒られてしまうであろうが。

 

投稿者: 湘南こころのクリニック

2018.09.04更新

精神科のクリニックでは精神疾患のすべてを診てもらえるわけではない。通常どこでも診てもらえるであろう病気は{一般}、一定以上の専門知識なり経験を有しないと診られないような病気は{専門}として分けて区別することがある。

{一般}と呼ばれるものは何かと言うと、うつ病圏の病気{わざわざ圏といったのはうつ病ではないが、その近縁の病気も含むということである}、神経症圏の病気{神経症は死語であるがわかりやすいので使わせていただく、不安障害・強迫性障害・身体表現性障害など}、ストレス関連障害{適応障害など}、統合失調症圏、躁うつ病圏の病気が入る。

なお{専門}と呼ばれるものは、児童期にあらわれる病気{主なものは発達障害}、老年期にあらわれる病気{主なものは認知症}、パーソナリティー障害、不眠症以外の睡眠障害、摂食障害、アルコール依存症、薬物中毒性障害{主なものは覚醒剤}などである。

一般の精神科クリニックでも認知症やアルコール依存症の人をみることはあるが、病状が軽い人や安定している人であることが多い。

なお{一般}に該当する人でも、重症で、外来での治療が困難で、入院が必要な場合には、精神科病院に紹介することがある。

 

投稿者: 湘南こころのクリニック

2018.08.24更新

オリジンはダン・ブラウンの最新刊の本のタイトル名である。テーマは「われわれはどこから来たのか われわれは何者か われわれはどこへ行くのか」である。ちょうどゴーギャンの代表作である絵の題名そのものである。

その絵は今回の主人公の1人である未来学者カーシュの自宅の玄関に飾られている。カーシュは絵のタイトルに惹かれ、その答えを解き明かした。そしてその成果を世界に向け発表しようとしたが、その寸前に何者かによって殺されてしまう。

宗教象徴学者ラングドンはその答えとなるものがカーシュの研究室のどこかに残されているのではないかと推論し、カーシュの相棒であるAI{人工知能}の助けを借りながら、彼の研究室の奥に据えられていた新型の量子コンピュータ{カーシュが作ったという}へアクセスすることに成功する。

結論はやや陳腐なものであったが、こんな内容である。

われわれ人類の祖先はホモサピエンスであるが、生命の進化の末にあらわれたものである。初めて生命が地球にあらわれたのは紀元前40億年前に遡る。その頃原始スープと呼ばれる海が広がっていた。そこで様々な化学反応が起こり、RNAが誕生したという。その過程は量子コンピュータでシミュレーションすることができ、妥当で必然的なものであったという。生命は無生物より物理化学的な方法により作成することができたーという。

また、われわれ人類よりさらに進化した存在が必ずあらわれるであろうと、量子コンピュータより導き出したという。そのため人類自体の影響力は相対的に低下するが、その存在と共生することになるであろう、その存在とは人工知能であるーと。

投稿者: 湘南こころのクリニック

2018.08.15更新

20年近く使っていたソニーのテレビが突然、真っ暗になり、音は聞こえても画面は映らない。テレビというよりまるでものすごく大きなラジオといってもよい状態となり、はや1ヶ月が経ちました。その間、軽めの本と患者さんの書類作成をして、静かな一種充実した夜を過ごすことができました。これもいいかもしれないなと思いましたが、たまにはドラマも見たい。

そこで新型のテレビに入れかえました。いっそ大画面テレビにしようかとも考えましたが、今のスペースでは入りきらない事実に気づき、やはりしかたがないかと今までと同じサイズにしました。安くてよかったです。久しぶりのテレビですから、うれしくなってあちこちチャンネルを回してしまいます。そこで{ロシアで有名な日本人は誰か}というクイズ番組に出くわしました。わかりますか?答えは、ダントツに羽生結弦さんでした。

その羽生結弦さんの実物大の大きな写真が横浜の高島屋に貼られておりました。2~3日前にたまたまそこを訪れたときに遭遇したのです。以前から羽生結弦さんの演技を生で見てみたいなあと思っており、彼のDVDも買っていますから、さっそく足を運んだのは当然です。

会場内はいっぱいです。ほとんどが女性陣、場所柄もあってか中年のおばさまが7割以上でした。グッズ販売もしていたようですが、そこは立ち寄らずにそそくさとそこをあとにしました。

ちなみに、羽生結弦展は8月8日から8月20日まで横浜高島屋ギャラリー8Fで、入場料無料でやっています。

投稿者: 湘南こころのクリニック

2018.08.03更新

下記の日程にてお休みさせていただきます。

 

   8月11日{土} ~ 8月15日{水}

 

どうぞよろしくお願いいたします。

 

なおお休みの日程については院内でお知らせしております。原則、1ヶ月以上前には掲示します。

院内の掲示には注意していただければと思います。

よろしくお願いいたします。

 

投稿者: 湘南こころのクリニック

2018.07.27更新

私はもともと漢方薬については{あまり効かない}と思っていて、どちらかというと{出しても無駄}と馬鹿にしていた。従い臨床においても漢方薬を出すことはほとんどなかった。

ところが最近「安定剤や睡眠剤の依存性」「抗うつ薬や抗精神病薬の副作用」などがあまりに強調されるようになり、必然的に漢方薬を試す機会が増えてきている。実は直接のきっかけになったのはツムラの営業担当者の粘り強い説明とその方からわかりやすいパンフレットをいただいたからなのであるが、説明を聞いているうちに少し使ってみようかという気になったのである。

まず最初に試したのが「酸棗仁湯」で不眠症の方に、寝る前2包で飲んでいただいた。あまり効かないだろうと思っていたところ、半数以上の方が良くなり、これに気をよくして「半夏厚朴湯{不安のある方}」「加味帰脾湯{抑うつのある人}」「抑肝散{苛々がある人}」なども使っている。

依存性のある薬を飲みたくないあるいは出したくない人や昼間、眠くなると困るような人、比較的に軽症の方に向いていると思う。

漢方薬は手書きの場合、漢字がうまく書けないこと、保険薬で出す場合、適応症に気をつけることが大変ですが、副作用がほとんどないということは魅力的と思われます。

投稿者: 湘南こころのクリニック

2018.07.16更新

障害年金を申請する人は年々増えていると思われる。そしてそれに呼応するかのように、審査が厳しくなっている。今まで受理されていたであろうと思われる人までも不受理となっている。困るのは真っ先に本人である。多くの人が年金をあてにして生活を送ることを考えているからである。本人はその不満を担当医に言う。しかし決まってしまったからにはどうこうしようもない。改めて再申請をしてもらうかであるが、医師としては前回と全く違うことは書けない。仕方が無いので社労士さんに相談してもらうことがある。

10年前の話であるが、市の担当者から「精神科の障害年金の数が他の科に比べると非常に少ないのでどんどん出してください」と直接言われたことがある。その話を聞いて、私は{自立支援の時もそうだったな}とふと思い出したのである。精神障害者の定義が変わったせいもあり、自立支援の数はどんどん増えていったが、その後患者負担が0%から5%に増え、今は10%になっている。障害年金の審査が厳しくなっているのは{このまま障害年金の受給者が増えてしまうと困るぞ}という話しなのではないだろうか。それは社会保障費を減らしたい国の施策でもあるように思われる。

それにしても年金がもらえない事態を想定して「申請の時点で{必ずもらえるわけではないですよ}とか{もらえない可能性がありますよ}と事前に患者さんに話しておいてください」ということのようだ。患者さんから「年金診断書を書いてください」と頼まれたとき、医者は断ることができないということなのだそうで、そうするしかないようである。

 

 

 

投稿者: 湘南こころのクリニック

2018.07.08更新

7月5日は神奈川県精神科病院協会との合同講演会が催された。専門医に必要なポイント集めで出席したわけだが、そこで貴重な話を聞くことができた。

昭和大学の講師の方が以前、東京都で行っていた行政指導の内幕を聞くことができたのである。そこでビックリしたのは「通院精神療法は患者さんとの話のやりとりを記録しただけでは不十分で、精神療法的なことをおこなったかどうかという内容がわかることが必要」と言われたことだった。これには「参ったなあ」と思ったが、質疑応答の席で協会会長から「実際どういうことを書いたらいいのですか」という質問があり、「1行程度でいい。患者さんには何か言うでしょう。そういうことが書いてあればいい」とのことでほっとした。そして私は7月7日の診療日からカルテの一部に次のようなことを追加していくことにした{心がけていくことにした}。

すなわち現在の状況についてのコメントやどういうアプローチを行ったかについての記録である。

例えば「現在落ち着いており、支持的な対応をした」とか「やや不安定であり、病状の説明をおこなった{psychoeducation}」とか「再発防止のためストレス対処法について話した」とかである。

毎回毎回、書き続けるのは大変かなあとも思うが、3日坊主にならずに続けていこうかなあと思う。

 

 

投稿者: 湘南こころのクリニック

前へ 前へ

SEARCH

CATEGORY

診療日誌