診療日誌

2020.07.24更新

石原慎太郎さんと曽野綾子さんの対談をまとめた「死という最後の未来」という本を今読んでいるところです。

その本の中に、私が素晴らしいなあと思ったフレーズがあったので紹介してみたいと思います。

 

石原; 曽野さんは運命そのものを、どう捉えているのですか。

曽野; カトリックの世界にはGod's will という言葉が常にあって、神様の思し召しだと思うことにしています。私は、こうしたいとかああなりたいとか神様に登録するんですよ。それを聞き入れてくださることもあれば、聞き入れてくださらないこともある。8割ぐらいは運命に流されて、2割ぐらいは自分で舵をとってというのがいいんじゃないかと思います。

 

ここで曽野さんはこんなことを言っているんじゃあないかと私は思いました。

{どのように死を迎えるのか?それは考えてみてもわからないこと。いたずらに不安に思うのではなく神の思し召しに任せるしかない。ひるがえって、自分がどうして生まれてきたのか? どんな人生を歩んだきたのか? どんな人と知り合ったのか? 今現在、自分がどんな状態にいるのか? それらは親や学校や教育などのほかにも自分がどうしようと願ったのかあるいはそのためにどの程度一生懸命にがんばったのかに深く関係しているであろう。しかしだ。どうやっても思うようになれなかった場合もあっただろう。それをキリスト教は「神の思し召し」という。キリスト教信者でない人は「天命」とか「自然の摂理」とか「運命」などと呼ぶであろう。}{世の中には自分の意思と関係なく動いているものがある。自分の意思の領域に入らないものはどうしようもない世界である。それはまさしくGod's willである。}

 

 

投稿者: 湘南こころのクリニック

2020.07.10更新

コロナの影響で平塚市の七夕祭りは中止となり、自宅でWEB講演会を聴くことにした。

講演会会場からの生の映像を直接自宅につなげ、視聴するのは初めてのことである。果たしてうまくいくかどうか心配であったが、指定されたURLに入り、暗証番号を書き込むだけで、現場の映像に繋げることができた。

演者の山田和夫先生{東洋英和女学院大学教授・開業医}の講演は10年以上前にも聞いたことがあるが、説得力があり、抗うつ薬のファーストチョイスとして新薬・トリンテリックスを是非使いたいという気持ちにさせてくれた。実際は使ってみないとわからないのであるが、でも悪くはない薬だなと確信させてくれた。

また張賢徳先生{帝京大学付属溝口病院精神科教授}は{軽うつ病に対しても積極的に抗うつ薬を使っていった方がいい}という考え方で「うつ病治療ガイドライン」とは微妙に違っている。しかし日本の精神科外来における1日数十人の患者を診ないといけない、外国のドクターからはクレイジーと言われている現状では認知療法もできないだろう?ということから、それもそうだなと納得してしまったのである。

WEB講演会を視聴しての感想であるが、パソコンの画面上ではあるが自宅でゆっくりとした気持ちで見ることができ、会場にいるよりむしろ集中して聴けたように思う。

また同じような機会があれば、是非参加したいと考えている。

投稿者: 湘南こころのクリニック

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