診療日誌

2019.02.28更新

2016年11月エビリファイ1mg錠が発売された。エビリファイはなかなか個性的な薬である。

統合失調症には6mgから24mgまで、双極性障害の躁状態には12mgから24mgまで、そしてうつ病あるいはうつ状態にも適応症が認められており、他の抗うつ剤と併用したうえで一般的には3mgの用量で用いるとされている。

うつ病の治療はSSRIおよびSNRIあるいはNASSAが主流であるが、それでも効果がないときはエビリファイが使われている。使ってみると非常に効く人と全く効かない人に分かれ、効かない人はエビリファイの使用をやめ、ほかの方法を考えるようにしていた。

しかし最近、エビリファイ3mgで効かなかった人に4mgを処方して効果のあった人やエビリファイ3mgで副作用がでてすぐに使用を中止した人に後日エビリファイ1mgを処方して効果が認められている人がいる。

エビリファイはもともと3mg、6mg、12mgの錠剤だけで1mg錠が追加されたのはつい最近である。また追加された理由も「小児期の自閉スペクトラム症に伴う易刺激性」に用いるということで、そもそもうつ病の治療にはあまり関係はないと思い込んでいた。しかし、どっこい1mgをうまく使えばうつ病の治療の範囲がかなり広がる可能性があることに気付かされている。

投稿者: 湘南こころのクリニック

2019.02.15更新

近年LGBTに関する積極的な擁護論が強まっているが、それに伴い様々な行政上・法律上の問題がもちあがっている。身近なところで取り上げると数年前から一部の精神科で扱う診断書に男女の別を書くところがなくなっているものが見受けられるのである。トランスジェンダーの人に配慮してということもあろうが公式の文書としては極めて望ましくないのではないかと思う。学問的には性差という物差しは非常に大切なファクターであり、性別を考慮して環境に配慮していくことが必要になることも多いのである。そもそも性別がわからなければその配慮自体ができなくなってしまう。

男性と女性は平等で同じ扱いをするべきという人も多いが、男性にしかできないことあるいは女性にしかできないことがある。お互いのいいところあるいはちがうところを認め合ったうえで、できるだけ平等にしていくことのほうが望ましいと思う。それはトランスジェンダーの方についても同じだと思う。性別をうやむやにするよりはトランスジェンダーという人を受け入れていく社会を作っていくことが大切であろう。それだけの成熟した社会にはなっていないのではないかと思うが。

何が言いたいかと言うと、診断書には性別の区分は残しておくべきであるということである。性差という観点から物事を考えていく医学的なあるいは社会的な土台をないがしろにしてしまうことになるからである。さらには区分をなくしたからといってLGBTの人に思いやりを示したということにはつながらないだろうということである。

投稿者: 湘南こころのクリニック

2019.02.04更新

コーヒーはホットもアイスもミルクは入れる派で、考えもせずに無意識にミルクを入れていた。どうしてそうなったのかなと考えてみると、今まで飲んでいたコーヒーはどちらかというと「にがい」「濃い」ものが多く、ミルクを足してうすめていたのではないかと思う。だからアメリカンの場合はそのままで飲んでいたのが通例であった。

今日の昼食はときどき立ち寄ったりする南口のコメダコーヒーでとることにした。お店に入ると壁に貼ってある「コメ黒」の字に目が留まり、それを注文することにした{厚切り小倉トーストと一緒に}。コメ黒はコーヒーの種類のようでブレンドより100円高かった。しばらくしてウェイトレスが運んできたが、何も言わずにテーブルに置いていった。{あれ?いつもの「ミルクはお付けしますか」という決め台詞はないのか}と一瞬思ったが、壁にある「コメ黒」の説明書きをよくみると「そのままお飲みください」と書いてあった。{そうか}と納得して口にした。その途端、キリマンジァロの香りと芳醇な味が鼻と口に広がり、びっくりしてしまった。

同じようなことがちょっと前にもあって、それは「樹の花」{東銀座}という喫茶店のことである。そこはニッポン放送で紹介していた場所で、ジョン・レノンとオノ・ヨーコさんが立ち寄ったお店ということだった。その店でコロンビアコーヒーとアーモンドクッキーのセットをいただいたが、コーヒーはブラックでいただき、久しぶりにコーヒーの味に魅了されたのである。

いいコーヒーはミルクを入れずに、コーヒーの味と香りを味わうべしということを、やれやれ最近になってやっと悟ったのである。

しかし日常生活では多分「ミルクください」と言うことがほとんどであろうが。

投稿者: 湘南こころのクリニック

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