診療日誌

2018.06.27更新

今年の精神神経学会は神戸で開かれた。あいにく外来診療が混みあう時期と重なり、1日だけ出席することになった。

それでもエポックメイキングな講演会を聞くことができた。何かというとケタミンである。

ケタミンは麻酔薬であるが、これがうつ病の症状改善に画期的な効果を示すと言うのだ。ちょうど統合失調症に対してクロルプロマジンが用いられたときと同程度の出来事ではないかと演者は話していた。どちらも麻酔に使用されていた薬ということでは興味深い。現在、うつ病における薬物療法はSSRI・SNRIなどが主流であるが、効果発現までに数週間以上かかり、しかも改善率は70%程度である。これに対してケタミンの静注では効果が数時間で現れ、1週間ほどの効果の持続が示されている。特に抑うつ作用や自殺願望の改善率は顕著であるとも言われている。さらに治療抵抗性のうつ病にも高い治療効果を示すとのことだ。

米国ではすでに鼻腔内投与のケタミンが保険適用外で100以上の施設で使われているそうだ。さすがアメリカは自由で、何事にも積極的なお国柄である。規則や規制で縛られてしまう日本とは全く違う。

ところで喜ばしいことに、日本でも今後、ケタミンの治験が始まるという。しかも日本の研究者がSーケタミン{アメリカで開発中}よりRーケタミンの方がSーより効果が強く、副作用が少ないことを実証しており、今後の開発競争においても目が離せなくなっている。

しかし、臨床に使われるまでには、ケタミンの依存性・精神病惹起作用{一過性}などいくつかの問題点があり、数年はかかるのではないだろうか。

投稿者: 湘南こころのクリニック

2018.06.18更新

本屋を覗いていたら、気になる本を見つけた。手に取り目次を読み、これはと思い、購入した。本の目次にはこんなことが書いてあった。

 

1 限界を設けない    2 可能性の芽を探す    3 チャンスをつかむ準備をする    4 ビジョンを持つ    

5 高い目標を設定する    6 優先順位を決める    7 情熱を燃やす    8 最善を尽くす

9 誇りを持つ    10 動き続ける    11 とにかくやってみる    12 恐怖心と向き合う

13 決断する    14 失敗から学ぶ    15 あきらめない    16 夢を持ち続ける

17 夢中で働く    18 完璧を目指さない    19 違う方法でやってみる    20 自ら変化する

21 変化を受け入れる    22 逆境を喜ぶ   23 イエスという    24 成功するイメージを持つ

25 ポジティブな言葉を使う     {続く}

 

この本のタイトルは「新 自分を磨く方法」です。いわゆる自己啓発本の類いと思われますが、何か役に立つことがあるかと思い、紹介させていただきました。

投稿者: 湘南こころのクリニック

2018.06.08更新

多分、人生の分岐点になるのは次のようなことだろう。

1  生まれ  親の職業や財産などが良い意味でも悪い意味でも将来に影響を与えることが多い。

2  大学  専門分野の知識が将来の職業選択や人生に大きな意味を有する。

3  職業  どのような仕事に就くのか、人生で何をやっていくのか。

4  上司・師匠  その分野において誰につくかがその後の人生において大きな試金石となる。

5  伴侶   家庭を持つこと・子供をつくること・子供を育てること。ときにいがみあうこと、まれに別れること。

6  転職   定年まで勤めるか、独立するか。それでいい人生が描けるか。

7  挫折   思いがけないところで足をすくわれないようにする。原因は酒・ギャンブル・異性・車・違法薬物・違法行為など。 

8  病気   健康でなければ生活ができない。早期発見・早期治療を心がけよう。

9  老い   老後をどのように過ごしていきたいのか。

10  終活   施設に入るのか。誰に看取ってもらうのか。

人生は既定路線で進むことが多い。しかし、ときに脱線したり、動かなくなったりすることがある。その時に希望のある道を見つけて、動き出せるかかどうかである。うまくいくかは運と努力と能力であろう。やりたいことをやれていればそれだけでも素晴らしい。

投稿者: 湘南こころのクリニック

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