診療日誌

2018.03.28更新

うつ病は様々な経過をたどる。大概は悪化しても治癒に至るが、中には慢性化し中等度以上で遷延化する例、あるいは完全寛解となるが再発を繰り返しその間は全く正常な例{ただし再発の間隔は人により異なり、数年の人もいれば、数十年の人もいる}、またある程度よくなるがうつ状態が軽度に残る例などがある。

一般に障害年金診断書は初診より1年6ヶ月後および現在の状態で受給の可否および等級が決定する。うつ病の場合、時期により正常から重度まで幅広く推移していくのでその時の状態しだいで判定に大きな差がついてしまう。従って年金受給が当然もらえそうな人がもらえなかったり、また逆の場合もときにありえるという訳である。きまりと割り切ってしまえばそれほど悩むこともないが、もらえなかった人には{かわいそうだな}と思わざるをえないし、逆の場合には{本当に運が良かったね}と思うこととなる。

ところで1年ぐらい前から等級の判定の仕方が変わり、より厳しくなっています。今まで受かっていたような人が現実には受からなくなっています。これも運なのかあるいは時代の流れなのか?もらえなかった人には気の毒ですが{じゃあ、また具合が悪くなったときに再申請しましょう}と答えるしか取り敢えずはできません。財政の悪化を盾に弱い物いじめが徐々に始まっているのかなとつい勘ぐりたくなります。

投稿者: 湘南こころのクリニック

2018.03.16更新

泣ける本は素晴らしいが、笑える本は貴重である。

というより「笑える本なんてあり得ない」と思っていた。しかし、どっこい有ったのだ。出会いは1年前ぐらいになるが、本屋で本を物色していたときだ。今まで見向きもせず素通りしていたコーナーで「平塚にいるんだから、平塚を舞台とする本も読んでおいた方がいいな」とふと思ったのである。そして手にして購入した。

作者が「謎解きはディナーのあとで」を書いた人とわかり、さらに興味を持ったせいもある。

読んでみてビックリ。笑えるのだ。何がというと、登場人物同士の会話がまるでギャグなのである。そして語り手の語りまでユーモアに満ちあふれている。それでいて低俗に堕することなく一流のストーリーを展開して見せてくれている。

彼の本はあっと読めるが、少しずつ少しずつ、寝る前の30分の楽しみとして、私の気持ちをほぐすものとして使わせていただいている。

 

投稿者: 湘南こころのクリニック

2018.03.06更新

開業医となって14年がたった。今まで比較的に順調にやってこられたのは運が良かったと思っている。

しかし開業医も時代の波に飲み込まれつつある。診療報酬は依然右肩下がりだし、競合相手も増えている。またこれからは年齢とともに体力的なことも考えていかないといけない。

開業医の日々の仕事は診療がメインである。しかし、勤務医時代と異なり雑用が多い。私のような個人事業主だとトイレが詰まればそれを直さないといけないし、エアコンが調子悪ければ業者との交渉もしないといけない。また従業員が都合で辞めれば、その手当てをする必要がある。文書の量も多く、うんざりすることもしばしばである。今までは診療報酬単価の減少は患者数を増やすことで帳尻を合わせることができたが、これも限界になりつつある。

これからの開業医の仕事は徐々につらく、たいへんな時代になろうとしている気がする。

投稿者: 湘南こころのクリニック

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