診療日誌

2017.07.27更新

病気であっても病気の自覚のある人、ない人がいる。自覚がない場合、当然診断や治療が遅れがちになるのは当然である。しかし、問題はそもそも{病識がない}という場合である。症状がないので自覚がないということでなく、症状があっても自覚ができないという場合で、統合失調症に多くみとめられる。説得をして病院に連れていかれればいいが、なかなか説得に応じず難渋することも多い。説得をするうちに相手が興奮してくるので説得を続けることが一層困難となる。自傷他害など法令違反があれば警察が介入して保護し、必要に応じ病院に連れて行ってくれることもありえる。しかし、そうでないとなかなか病院に連れて行くことが困難な状況もある。そうなったらにっちもさっちもいかないのである。ひきこもりの状態になっている人のなかには一定程度そのような人がみとめられる。

大事なのは家族関係であり、うまくいっていれば理屈でなく情で動いてくれる、あるいはそうしないといけないと思わせてくれる。説得が奏効するのはそういう場合である。

朗報もある。今は薬をのめばかなり良くなる病気であり、そのため病院にかかり、薬をのむように勧めることである。様子を見てよくなる病気ではないし、話を聞いてあげてよくなる病気でもない。そして大切なことは薬を続けること、治療を続けることだ。よくなったと思って治療をやめてしまうと99%また悪化してしまうからである。

投稿者: 湘南こころのクリニック

2017.07.18更新

うつ病はその発症状況や発病時期あるいはその病像より様々な呼び名を有している。例えば引っ越しうつ病、昇進うつ病、荷下ろしうつ病、更年期うつ病、産後うつ病などである。ちなみに我が国で最近多いのは不適応型うつ病あるいは過重労働型うつ病であろう。

うつ病はその原因が様々であっても、うつ病としては同じものとして考えられている{いくつかのサブタイプは別として}。また一般にうつ病は神経症でもなく、精神病というわけでもないと認識されている。精神病という認識を持たれている病気はつとに統合失調症と躁うつ病であろう。しかしこれも病気に対する認識が深まるにつれて、ただの精神の病気というふうに変わっていくものと思われる。

ただここに神経症性うつ病と言われる病気がある。これは神経症的な性格の人がクヨクヨしているうちにうつ状態となり、うつ病に発展してしまうものである。何らかの誘因を持つものが多いがパーソナリティーの関与が大きいものである。大抵は長期にわたり、軽度抑うつ状態がみられ、国際基準では気分変調症に入るものが多い。

また精神病性うつ病という言葉は今でも広く使われている。あえて精神病性と名付けているのは、通常のうつ病は精神病ではないと言っていると捉えられるが、ここで精神病性と言われるのは重度のうつ病で妄想が見られるものを指している。

妄想以外の精神病性の症状には躁状態・幻覚があるが、前者は躁うつ病{双極性障害}、後者は統合失調感情障害になる。

投稿者: 湘南こころのクリニック

2017.07.10更新

影のCIAの異名をとる情報機関の創始者であるフリードマン。彼が著した本が「100年予測」である。

彼はその本の中でこんなことを言っている。

 1 アメリカの地球的支配は始まったばかりであり、21世紀はまさしくアメリカの時代になる。

 2 世界的な人口爆発はいつか終焉し、先進国人口は減少の一途を辿る。

 3 中国は世界的国家になることはない。

 4 ロシアは勢力を強めるが、米ロ冷戦となり、再び自壊する。

 5 2040年台、アメリカは宇宙での軍事的支配を強め、同盟国である日本・トルコ・ポーランドと争いを起こすようになる。

 6 21世紀後半、アメリカとメキシコの間で紛争が起こる可能性が高い。

この本を読むとアメリカ一強は私たちが生きているよりさらに長く続き、世界の警察官の立場もさらに強めていくであろうことがわかる。

投稿者: 湘南こころのクリニック

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