診療日誌

2014.10.27更新

うつ病になると寝付きが悪くなったり、早朝に目がさめるようになる。眠れないからといってそれを主訴に病院を受診する人もいる。うつ病がよくなると自然と睡眠もよくなってくる。うつ病と反対の極である躁病でも睡眠障害は必ず出現する。うつ病と同じように睡眠時間は短くなるが、うつ病のように苦痛を感じることは少ない。昼夜をとわず精力的に活動しはじめる{そのうちに周囲とトラブルを起こすようになるのだが}。うつ病も躁うつ病も再発することが多い。したがってどのようにしたら再発を予防できるのか、再発の兆候は何かあるのかということを聞かれることがある。
病状がよくなってからも気をつけたほうがいいのは睡眠である。睡眠はこころの健康状態を映し出すバロメーターといえる。睡眠が以前と比べて極端に短くなったら要注意である。首都圏では通勤に2時間以上もかけて、しかも終電近くになって帰る人も多い。そういう人たちは睡眠時間がどうしても少なくなってしまう。5時間も取れないという人が結構いる。それでも休日はゆっくり休めるし、疲れもあまり残らないというのであればいい。疲れがなかなかとれなかったり、睡眠の質が悪くなってきたら危険信号が灯りだしたとみたほうがいい。無理に働きつづけると健康障害をひきおこす。普段の生活で何か無理しているところがないか考え、改善できるところは改善していくことが望ましい。無理は禁物。疲れたらゆっくり休むように心がけることである。

投稿者: 湘南こころのクリニック

2014.10.17更新

前回はストレスをどのようにしたらなくせるかについてお話しした。しかし、実生活では環境調整もままならないことが多い。それではストレスを極限まで減らせればストレスをなくしたことと同じになるだろうということから、ストレスの減らし方について述べたい。うつ病などで具合いを悪くしている人をみていると、がんばりすぎで調子をくずしている人が実に多い。がんばることはいいことであるが、がんばりかたに問題があるようである。自分で体調不良に気づいたら少し休憩したり、ペースを緩めたり、負担をへらしたりして無理をへらすことである。無理は何でも禁物である。いやな気分でやっているとストレスはすぐに頂点に達してしまう。だからがんばりたいなら楽しくやるようにするあるいは心がけることである。がんばりすぎについで多いのがくよくよしすぎである。くよくよすることが自分にマイナスの暗示をかけ、悪循環でどんどん悪くなってしまう。くよくよしないためには気持ちをきりかえることと、気持ちを前向きにもつことが大切である。マイナス思考の人は余分な時間があるとつい悪いことを考えてしまう。だから余分な時間をあえて持たないようにすることは有効な方法といえる。気分転換をうまくするということである。先だってテレビを見ていたら<お手玉をしてうつ病をなおす>という精神科医の話しが取り上げられていた。誰でも手軽にできるものとしてはいい方法といえるだろう。くよくよするのはやめるべきであるが、問題をよりよい方向に解決するために考えるのは悪くはない。問題がある場合には良い答えを見つけることがストレスをなくすことにつながるからである。ただ結果が良くない方向に進んだ場合状態が悪化することがあるので十分に気をつける必要がある。要はそれでも前向きに考えていけるかどうかということである。

投稿者: 湘南こころのクリニック

2014.10.08更新

ストレスをなくすにはストレスが何かを明らかにし、それを取り除くあるいは問題を解決するよう努めることが大切である。自分ひとりでできればそれにこしたことはないが、難しい場合には周りに協力をお願いするといい。ただし相手しだいで逆に自分がいやな思いをすることもあるので、相手を慎重に選ぶ必要がある。ストレスの原因が環境そのものに起因していることが明らかな場合には、環境そのものを変えてしまうと著しい効果が得られるであろう。ただし移った先の環境が自分に適した所かどうかをある程度あらかじめ確かめておかないと場合によっては同じ繰り返しになるので注意が必要である。会社の場合は職場異動ということになるし、学校の場合はクラス変え、席変えあるいは転校ということになる。この方法は環境調整とよばれる。話し合いをするときは自分だけの要求を通そうとするとうまくいかない。自分の要求が相手にとってもプラスになることを強調し、お互いがWIN-WINの立場になるようにもっていくようにすると比較的にうまくいく。なお、ストレスの減らし方については次回にする。

投稿者: 湘南こころのクリニック

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