診療日誌

2014.05.26更新

僕が大学生だった時からラーメンとライスを頼む人がいて、どうしてラーメンにライスを一緒に頼むのか訝しがったものである。その思いは30年以上にわたった。しかしその考えは1年前に氷解した。つい、気まぐれに一緒に頼んでみたのだ。それが意外とイケたのである。以前はラーメンにライスを頼むこと自体が{そりゃあ、おかしいだろう}と思い込んでいたのだ。このような思い込みというのはよくあるものである。人生を左右してしまうこともある。例えば、結婚する相手は大学を出ていないといけないとか、表情をみれば言わなくてもわかるだろうとか、株や投資は危険だとか。あたっているときもあるだろうが、単に思い込みにすぎないこともあり、場合によっては見直してみることも必要になる。ということで数日前にラーメンライスを食べに行った。やはりライスが胃にスッポリとうまくおさまり、何となく満足感を覚えたのである。

投稿者: 湘南こころのクリニック

2014.05.16更新

薬物療法は精神科の外来診療の大きな部分を占めている。当初は具合いが悪く困っている多くの人が、薬の力を借りて徐々によくなっていく。その薬が有効であれば、薬の量はその人によってある程度決まっている。統合失調症の場合、ある一定量以下では再発が多くなり、ある一定量以上では副作用がでてくる。この一定の量のことを至適用量とよんでいる。至適用量は人によってさまざまである。多い人もいれば、少ない人もいる。抗うつ剤についても同様である。ある量でピタッとよくなる瞬間が訪れるときがある。今でも抗うつ剤はMAXまでふやすべきと信じている人がいるが、ピタッときた場合はそれ以上に増やす必要は全くない。特にお年寄りの場合最少用量でもよくなるケースは多い。
製薬メーカーの販売戦略に乗らず、最少の至適用量を探していくべきである。

投稿者: 湘南こころのクリニック

2014.05.05更新

クリニックには職場の問題から受診される方があとをたたない。症状的にはうつ状態を示す人たちであり、主な理由としては長時間労働であったり人間関係であったりする。例えば1~2か月間休みが1日もとれないという人は珍しくない。夜中の12時まで仕事を何日もつづけている人も多い。物理的に睡眠時間が数時間しかとれない人もいる。こうした状況のなかでまともな健康状態でいられるほうがおかしいぐらいである。職場の中を見てみよう。例えば5人で仕事をしていたところがあるとしよう。職場内の問題もあり、そのうちの1人がうつ病で会社を休むことになった。すると4人で今までと同じ仕事をみんなでこなさないといけなくなる。会社側は4人でもなんとかできるじゃないかと何もしてくれない。そうこうしているうちに4人のなかでまた1人体調を崩して休む人が出てくる。この時点でも会社側の対応は何もない。残りの3人は具合いが悪くても休むに休めなくなる。あとはもうドミノ倒しのようにまた1人と倒れていくのである。

投稿者: 湘南こころのクリニック

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