診療日誌

2014.01.28更新

病名というとただ一つと思う方も多いだろう。しかし、同じ病状でもいろいろな病名が使われている。診断基準によって呼び方が変わることについてはご存知な方は多いだろう。例えば社交不安障害はWHOでは社会恐怖症になっている。それ以外にも薬を使うときには保険病名がある。保険病名を使わないと薬を保険で処方できなくなる。また病院は診療費を請求するわけだが、そのときに必要になるのがレセプト病名である。通常は診断基準名が保険病名になって、それがレセプト病名になるわけだが、ときに不一致をきたす例がある。例えば、抗うつ薬をうつ状態の人に使う場合、保険病名ではOKでもレセプト病名ではNGである。数年前までは認められていたが、うつ状態は病名ではないというもっともな理由からダメになってしまった。それでは保険病名の中ににうつ状態が入っているのがそもそもおかしいのではないかとなるはずだが、それは医薬品業界等の猛烈な反対があってむずかしいであろう。臨床家もうつ状態に抗うつ薬が使えないと実際困ってしまう。それではレセプトにはどう書くのか。診断基準名のみで審査に通ればいいが、場合によっては保険病名と違うということで一部請求が通らない可能性がでてくる。それでは仕方がない、うつ状態もうつ病の仲間ということでうつ病としてしまおうということになる。多分、製薬会社の圧力等が強くなれば、うつ状態はうつ病に変わり、いままでのうつ病は区別する意味からも大うつ病{DSMで使われている}にしようという流れになるような気がする。ここでうつ病概念が広くなることになる。


投稿者: 湘南こころのクリニック

2014.01.17更新

うつ病で大切なのはまず休養である。無理をしないこと、できるだけ疲れないように行動することである。うつ病は心のバッテリーが切れかかった状態であるから無理をすると止まってしまう。自分のできる範囲の70~80%にとどめる。つぎにくよくよするのをへらすようにする。うつ病はある程度なおる病気だから心配しないでやっていこうと思うことである。前向きな精神はうつ病を退治してくれる。また、ぐっすり眠ること、心の不安をやわらげることは大切で、そのような意味からも薬をのむことは重要である。薬をのむのをためらう人も多いが、薬をのむことで早く改善が期待できる。周りの人はできるだけ本人の負担をへらしてあげるように協力してあげる。心の負担が重すぎて具合を悪くしているので、その負担をへらしてあげればどんどんよくなっていく。なお家族の接し方であるが原則、いつもと同じでいい。ただし、具合いの悪いことを十分理解し、温かく接していくようにする。つきはなしたり、責めたり、励ましすぎるのは禁物である。

投稿者: 湘南こころのクリニック

2014.01.06更新

誰でも悩み事の1つや2つはある。悩みをバネにして成長につなげる人はいる。でも悩んでいるうちにチャンスを逃してしまう人も多い。ただ悩んでいるだけではマイナスである。悩んでいるうちにうつ病や神経症になってしまう人もいる。だから、できるだけ悩まないでやっていったほうがいい。悩むことは不健康なことと心得た方がいい。食べ過ぎ、飲みすぎ、睡眠不足などと同じである。問題を解決するために考えることはいい。前向きに、積極的に考えるのはどんどんやってほしい。でもクヨクヨしてはいけない。朝から晩までクヨクヨしてると本当にうつ病になってしまう。やりたいこと、楽しいことをみつけてやっていくことだ。いやな気分でいたら、気持をきりかえて、前向きな言葉で自分に言い聞かせよう。しっかりしようとか、元気でやっていこうとか自分をはげますのだ。身体を動かしたり、大きな声をだすのもいい。何かをしていると気になることも自然と忘れられる。元気で、明るく、楽しくをめざそう。

投稿者: 湘南こころのクリニック

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