診療日誌

2013.12.26更新

くよくよ考えてしまうのはその人の性格かもしれない。しかし、神経症やうつ病の人によくみうけられる。前向きに考えていくことはいいことだが、くよくよすることは病気の原因になることも多く、できれば直していく方がいい。くよくよすることがストレスを産んでいるともいえるからだ。くよくよしない方法であるが、次のように説明している。まずできるだけくよくよする時間をへらすことである。ゼロが望ましいがむずかしいだろうから、一日30分以内にする。時間をきめ、その時間でなければ、今はくよくよする時間でないからとストップをかける{気持ちをきりかえる}。そして何かしら用事をみつけ、できるだけ身体を動かしたり、頭を別のものに向けていくようにすることである{仕事でも趣味でも気分転換でもいい}。余分なことを考える時間がなければひいてはくよくよしなくなるわけである。しょちゅう強迫観念におそわれている強迫性障害の人にもこの方法は有効である。

投稿者: 湘南こころのクリニック

2013.12.16更新

今日テレビでタケシのTVタックルが放映されていた。そのなかで睡眠時間は4時間半でいいのか、それとも7時間必要なのかという話がされていた。議論伯仲で結論はでなかったが、一般的に睡眠はその人に合っていれば時間は気にしなくてもいいとされている。要は日中の活動にマイナスが出ないようにするということであり、日中のパフオーマンスがよければ時間はあまり関係はないのである。ナポレオンのようにショートスリーパーの人もいるし、アインシュタインのようにロングスリーパーの人もいる。どちらがよくてどちらが悪いかという問題ではない。日中どれだけよく活動できるかである。
よく眠れないという人がいて睡眠薬を出すこともあるが、まずは生活のリズムをしっかりすることである。朝決まった時間に起きることが大切で、できればできるだけ早く起きるようにすることである。人間は起きてから16時間経たないと眠くならないようにできている。早く起きれば、その分早く寝付きやすくなる。
また寝る前にいろいろ考えすぎて眠れなくなる人がいる。そういう人には腹式呼吸をゆっくりしながらイイーチ、ニー、イイーイ、ニーを眠くなるまで何十回も心の中でつぶやきつずけるといい。余分なことを考えなくてすむし、単調な言葉が知らないうちに心地よい眠りにいざなってくれるだろう。

投稿者: 湘南こころのクリニック

2013.12.06更新

今ではあまり使われないが、私が研修医をしていた頃は精神障害の原因を三つの要因にわけて考えることが定石であった。すなわち心因、内因、外因である。外因とはWHOのICDでいうところの、F0症状性を含む器質性精神障害とF1精神作用物質使用による精神および行動の障害のことである。また内因とは、F3統合失調症、統合失調型障害および妄想性障害とF3気分障害である。なお心因とは、F4神経症性障害、ストレス関連障害および身体表現性障害をさす。ただ当時から用語の混乱はみられている。すなわち、うつ病は内因性のうつ病をさすことが多かったが、急性ストレス由来の心因性うつ病や慢性の心的葛藤{慢性ストレス状態}からくる神経症性うつ病などの用語が用いられ区別されていた。ここで内因性うつ病と心因性うつ病と神経症性うつ病は原因は異なるが同じものなのかということが問われたのである。今はうつ病の基準さえ満たせば心因、内因の区別を原則しない{ただし外因との区別はおこなう}となっている。私は同じうつ病であっても心因が強いものとそうでないものを区別すること、それから軽症うつ病とそうでないものを区別することが大切だと思っている。なぜならそれによって対応の仕方が異なってくるからである。

投稿者: 湘南こころのクリニック

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