診療日誌

2013.08.27更新

ストレスによって不眠や自律神経症状{動悸やめまいや下痢など}があらわれることは知っていても、不安や抑うつ気分があらわれることは知らない方も多い。予期せぬ事態に襲われた時に不安になったり、いやなことがあると気分が落ち込むことは日常よく経験していると思うが、これは誰にでも生ずる生理的な反応で、一過性で日常生活に支障をきたすまでには至らない。しかしストレスがある一定レベルを越すと日常生活に多大な影響を及ぼす程度までに症状が悪化することがある。これは一般に適応障害とよばれるものである。抑うつ症状をともなう適応障害は一般に2年を越すことはないとされるが、新たにストレスにさらされると持続するばあいもありえる。

投稿者: 湘南こころのクリニック

2013.08.25更新

パニック障害とはパニック発作が月に数回以上の頻度であらわれる病気である。パニック発作とは病的な不安発作を指している。突然に起こり、自分でコントロールできないほどの強さの不安におそわれ、それに伴い自律神経症状があらわれる。動悸・窒息感・めまい・手足のしびれなどがあらわれる。通常30分以内、長くても1時間以内に収束する。一般に慢性の経過をたどる。寛解しても再発することも多い。治療は薬物療法が主であり、抗うつ薬のSSRIが用いられる。発作の回数が少なくなれば、抗不安薬の頓用ですませる場合もある。脳の扁桃体の神経系の異常が推測されている。

投稿者: 湘南こころのクリニック

2013.08.19更新

妄想が主たる症状で、統合失調症のような人格の崩れがなく、妄想のテーマが奇異でなく、持続する幻聴や興奮などがみられない病気があり、妄想性障害とよばれる。病識は通常なく、通院治療は困難なことが多い。ただし、自己臭妄想では症状に悩んで自ら治療を求めてくる場合がある。一般に抗精神病薬の効果は限定的なこともあり、治療困難にしている。むしろ二次的に生じるうつ症状や恐怖症状に対して抗うつ薬や抗不安薬が効を奏し、通院の継続につながる場合がある。

投稿者: 湘南こころのクリニック

2013.08.15更新

病識とは一般に病気に対して本人が自覚を持っているか否かで判断される。うつ病や神経症性障害では病識がある人が多い。それに対して躁病や統合失調症では病識がない人の方が多い。病識があれば治療がスムースにおこなわれるが、病識がないと治療が中断され、そのために病状が悪化することも多く、ひいては入院治療を余儀なくされることもしばしばである。いかに病識を持ってもらうか、理解してもらうかが問われてくる。本人だけでなく家族の理解も大切である。

投稿者: 湘南こころのクリニック

診療日誌