診療日誌

2013.06.26更新

昔は患者さんののんでいるお薬をみればそれだけで病名がわかったものだ。しかし最近は薬だけみてもその人の病名がわからなくなっている。抗うつ薬のSSRIはうつ病、うつ状態が適応症だが、それ以外にもパニック障害、強迫性障害、社会不安障害などの神経症にも効果を有している。また統合失調症で用いられているジプレキサ、エビリファイなどはそううつ病や難治性うつ病にも使われている。うつ病や統合失調症の一部は服薬等でよくなると、ほとんど健康な人と区別ができなくなる。昔のようすを聞けばある程度納得がいくが、本人の記憶があいまいだとさてということになってしまう。

投稿者: 湘南こころのクリニック

2013.06.17更新

統合失調症や再発をくりかえすそううつ病などにおいて用いられる薬物療法である。これは症状がよくなり、たとえ寛解になったとしても再発を防ぐために、必要最少量のお薬を長期にわたり投与するというものである。この場合いつまで飲むのかということで聞かれることが多い。統合失調症の場合ほぼ一生にわたって飲むことが望ましい。なぜなら薬をやめると99%以上の割合で再発するからである。6年以上すると再発率は同じになるというデータもあるが、維持療法の効果は6年でも10年でも20年でもあると私は思っている。これは経験則である。

投稿者: 湘南こころのクリニック

2013.06.14更新

診断基準として有名なICD-10とDSM-4ですが、DSM-4が19年ぶりに大幅に改定されました。未だ詳細については手元にないのでわかりませんが、MedicalTribune誌によりますと、従来おこなわれてきた多軸診断が廃止されたこと、気分障害の項目がなくなり双極制障害がBipolar and Related Disorderとして独立したこと、広汎性発達障害という用語がなくなり自閉症スペクトラム障害という用語に変わること、うつ病診断での死別反応の除外がなくなることなどです。なおDSMとはアメリカ精神医学会による診断分類です。

投稿者: 湘南こころのクリニック

2013.06.13更新

うつ病は再発はあるが完全に治る病気と言われてきた。たぶんアバウトにいえばその通りであろう。しかし以前から言われているように10%から20%の方は慢性化し、その何割かは難治化する。うつ病は治ったあとも疲れやすさなどが残ることがあり、すべての人が以前と同じベストな状態にもどれるわけでない。なお再発が多いということは一度病気になると再発のしやすさという後遺症が内在化するという見方もできるのである。

投稿者: 湘南こころのクリニック

2013.06.07更新

うつ病でよくみられるパターンがある。ひとつ目は心身ともに疲弊し、疲れが限度をこえてしまったとき、もうひとつはクヨクヨしすぎて、否定的観念から抜け出せなくなったときである。前者は過重労働などでおこる。後者は日常的なつらい体験、たとえば身内の不幸{病気や死}や経済的困窮、失恋などにともなっておこる。前者に対しては無理をしないこと、ゆっくりと休むことが求められる。後者に対してはクヨクヨしないことあるいは前向きに考えていくことが必要である。クヨクヨすることが自分でストレスを増やしていることに気ずき、いやなことを考える時間をなくすあるいは減らすことが大切である。他のことに気持ちを向けていくことも有用である。

投稿者: 湘南こころのクリニック

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