診療日誌

2020.05.05更新

新型コロナウイルス治療薬をどのように使うのかについて、現状の医療体制下では次のようなことが有効と考えられる。

 

1   PCR陽性で自宅療養中の人について

薬物治療を望まない人はそのまま経過をみる。アビガンの投薬を希望される方は療養施設{ホテルなど}に入るか、あるいは往診をしてもらえる医療施設を紹介してもらう。

 

2   PCR陽性で療養施設{ホテルなど}に入られている人について

薬物治療を望まない人はそのまま経過をみる。アビガンの投薬を希望される方については、その施設で常勤あるいは非常勤で勤務されているDrに診てもらい薬の処方をしてもらう。特に50歳以上の方で持病をお持ちの方については投薬を勧めるようにする。

 

3   PCR陽性で中等症のため、一般病院に入院されている人について

医師の判断にて、特にリスク要因の高い人については積極的に、早めにアビガンの使用を考えていく。

 

4   PCR陽性で重症のため、ICU等に入られている人について

必要に応じて、レムデシビルの投与を考える。レムデシビルを使用しても死亡率に有意差はみられないが、回復期間が短くなったという。

 

5   その他の注意事項

A     新型コロナウイルスの治療のために一般の開業医を訪れることは控えたほうがいい。なぜなら開業医を訪れる他の患者さんへの感染が心配だからである。場合によってはそこで院内感染が起きてしまう。

B    アビガンは新型インフルエンザ流行のための特効薬として、以前より政府が備蓄していたものである。安全性については実証済みであるが、催奇形性が問題になる。50歳以上の方であれば問題はないであろう。なお新型コロナウイルスに対しては新型インフルエンザの倍量を要する。

C    アビガンが新型コロナウイルスの特効薬でなかった場合については、新型コロナウイルスとの闘いはワクチンの登場を待つしかないであろう。

 

 

投稿者: 湘南こころのクリニック

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